みみすま2022福島訪問活動報告 第2日目−2

川俣町山木屋地区から浪江町へ

山木屋地区から浪江町へと続く国道114号線の通行止めが6年半ぶりに解除されたのは2017920日でした。福島市から浪江町まで抜けるルートがつながり、中通りの仮置場からは放射性物質を含んだ除染土壌の袋を積んだ大型トラックが頻繁に川俣町の山木屋地区をぬけて走るようになりました。

私たちはこの114号線を通って南相馬市近くに新しくできた浪江町の「道の駅なみえ」に向かいました。山木屋地区から峠を越えて浪江町に入り、置戸川にそって山を下っていくこのルートは浪江町の帰還困難区域を通って車を走らせるため、車内の空間線量がどんな数値を示すのか測ってみました。

レンタカーの車内に置いた線量計の最高値は、1,70μSv(マイクロシーベルト・毎時)。頭がだんだん締めつけられるような鈍痛を感じてのどの奥が痛くなりました。

帰還困難区域の看板が立つあたりでは、所々でマスクを付け普通の作業服で野外仕事をする人たちを見かけましたが、決して安全とはいえない環境で働いていると思います。原発が見える辺りまで来るころには、リアルな福島の今を感じた私たちは無言状態になりました。

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