みみすま2022福島訪問活動報告 第2日目−1

<2日目> 117日(月)

早朝、福島駅周辺を散歩しました。今回も定宿にしてきたホテル東横イン福島駅西口に泊まりましたが、すぐ近くにモニタリングポスト(空間放射線量を測定する装置)があります。それがちゃんと残っているかどうか気になり行ってみました。

https://www.foejapan.org/energy/fukushima/180323.html

◆川俣町教育委員会 訪問

5・6年生を対象に、5ヶ年計画で川俣町の小学校6校を一巡する「北海道宿泊学習」がスタートしたのは2015年。最後の飯坂小学校(児童総数27名、5・6年生9名参加)が無事終了した2019年の10月末、私たちは川俣町教育委員会を訪問して終了報告をしました。今回は3年ぶりの訪問でしたが、佐久間教育長さん、桑原教育次長さん、学校教育課の佐々木指導主事さんが迎えてくださいました。

川俣町では6校あった小学校を2022年4月からはひとつに統合して新たな学校生活が始まっていました。地域ごとに存在していた小学校が廃校となり、町全体が新たな生活を歩みだしたということです。統合された川俣小学校の児童総数は350名。子どもたちはスクールバスで登下校しているそうです。このような大変革のなかで、学校現場も教育委員会もいろいろご苦労が多い様子でしたが、川俣町の子どもたちが色んなことにチャレンジして、明るくのびやかに育って欲しいと願います。

この日、佐久間教育長さんにお願いして、神田元教育長さんが残された記録集『東日本大震災(原発事故等)に伴う川俣町教育委員会の対応について』(ごく一部)をいただきました。神田元教育長さんが残された記録集は70ページにわたるとご本人からお聞きしましたが、そのうちのごく一部(わずか7ページ)が公開されているようです。この大切な記録集はぜひ全て公開していただきたいと思います。

山木屋中学校 訪問

次に、私たちは川俣町立山木屋中学校を訪問しました。「計画的避難区域」の指定が2017331日に解除された山木屋地区ですが、地域としての復興はまだまだ時間がかかりそうです。そんな地域に存在する中学校に4月から神尾校長先生が赴任されました。神尾校長先生は3月まで福田小学校の校長をされていましたが、みみすまがローズラビットを寄贈した際には、子どもたちの反応などを細やかに伝えていただきました。そんな神尾校長先生への感謝と激励の意味もあって訪問させてもらいました。

生徒総数が8名の山木屋中学校では全員がスクールバスで登下校しています。川俣町には川俣中学校(280名)がありますが、小さな規模の学校でゆったりした気分で学ぶほうが合っているお子さんたちが山木屋中を選んで通っているそうです。細やかな心くばりがお上手な神尾校長先生のもとで学ぶお子さんたちが中学校生活を楽しんでくれるようにと願います。

今回は出発直前に、佐々木さんが神尾校長先生と予備校時代の友だちであることが分かりました。同伴の佐々木さんに気がついた先生は「おー!!なんでー??」と驚きの声をあげ、このサプライズは大成功でした(笑)。真面目な表敬訪問タイムが終わると、久しぶりの再会となった友だち同士は楽しそうに会話がはずみ、神尾さんと佐々木さんの再会劇は私たちにとっても嬉しい出来事でした。

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