みみすま2022福島訪問活動報告 第1日目

2022116日~118

活動メンバー : みかみ、佐藤、米永

現地協働 : 佐々木宗隆さん(踏青楽舎)

<1日目> 116日(日)

コロナ渦となってから福島県での訪問活動はいっさいできないままでしたが、3年ぶりにようやく再訪問が実現しました。

みみすま3名は出発前日に札幌市内でしっかりPCR検査を受け、陰性証明書を持って出発。仙台空港で、同じく検査を済ませた佐々木さんの出迎えを受けてレンタカーで懐かしい福島県へと向かいました。

郡山交流会①

最初に郡山市を訪問し、橋本幸江さんと高橋多賀子さんにお会いしました。橋本さんとは201111月、初めて郡山にて小さな街かど相談活動をスタートさせた時に出会いました。小学生と3歳のお子さん二人を連れて相談にみえたのですが、学校の様子、地域の様子、家庭内の様子など、橋本さんからお聞きした話は本当に深刻でした。お子さんと三人で帰っていく橋本さんの後ろ姿を見つめながら「これは本気で支援活動を頑張らなければならない!!」と決心。それからは長いお付き合いになりました。

川俣町から会いに来てくださった高橋さんは、みみすまが川俣町と深いお付き合いをすることになった最初の扉を開いてくださったメンバーです。原発事故被災地での子育て支援サロン「くすくすBOX」や保養相談会なども一緒に運営した仲間です。被災地で当事者が支援活動を一緒に行うことはとても大変だったと思いますが、高橋さんはいつも笑顔で私たちと活動を共にしてくれました。

今回は残念ながら2名の方が体調不良で欠席されましたが、再会できた橋本さんや高橋さんとはお子さんたちの成長ぶりや最近の暮らしぶりについてなどお話はつきず、楽しいひと時を過ごすことができました。

*参考文献

①「2014年アンケート調査の自由回答にみる福島県中通りの親子の生活と健康」

https://www.chukyo-u.ac.jp/educate/gendaisyakai/results/2014/2014_08_02.pdf

②「2019年アンケート調査の自由回答にみる福島県中通りの親子の生活と健康」

https://www.chukyo-u.ac.jp/educate/gendaisyakai/results/2019/2019_1301_02.pdf

郡山交流会②

事務局の米永さんは別行動で、みみすまがこの2年間応援してきたAくんのお母さんとお会いしました。Aくんとお母さんは「ほっこりプロジェクト」の保養に参加して北海道に来た親子さんです。2年前にAくんが小児がんで闘病中であることを知り、遠くから見守り励ます応援をしてきました。今回は連絡窓口の米永さんがお母さんとゆっくりお会いして、今は在宅療養中のAくんの様子などをお聞きしました。

カーロふくしま(福島市)

郡山市から福島市に移動。ホテルにチェックインする前に「カーロふくしま」さんによってみました。カーロを運営している佐藤純子さんとは残念ながらお会いできませんでしたが、「カーロふくしま」の前で記念撮影。実は一ヶ月前に佐藤さんが札幌に来てくれたので私たちは久しぶりに再会することができました。そのときはカーロで佐藤さんと一緒に活動して2022年の春に福島大学を卒業した若者二人も同席。札幌で被災地の若者たちと新たな出会いを得ました。

福島交流会

夜は、川俣町教育委員会・元教育長の神田紀さん、川俣サッカー・スポーツ少年団監督の畑慎裕さん、フォルテ福島FC監督の佐藤厚さん、フォルテ福島OB保護者の前田牧子さんたちとの交流会でした。

神田元教育長はみみすまが川俣町と共に5ヶ年計画で実施した「北海道宿泊学習」実現にご尽力いただいた方で、みみすまが川俣町で様々な支援活動を行うことができたのも、神田さんというよき理解者がいてくださったお陰です。20221月にお亡くなりになった古川道郎元町長さんと共に大震災と原発事故の苦境からなんとか町民を守ろうと行動された方です。

役場の職員でもある畑監督とは最初にお会いしたのが教育委員会でした。北海道の岩見沢市栗沢町の中学校サッカー部と川俣町の中学校サッカー部の夏休み保養交流合宿として2014年にスタートした「キヨマッププロジェクト」の第一回目の引率は、教育委員会からサッカーに詳しい人物として畑さんが派遣されました。その後、畑監督ひきいる川俣スポ少のサッカー少年(小学生)たちは、毎年夏休みに室蘭のお寺で保養合宿をするようになりましたが、時々「キヨマッププロジェクト」にも合流して、夏の北海道でサッカー愛を育むことになりました。

「キヨマッププロジェクト」では川中サッカー部が廃部となったあと、2018年からはフォルテ福島FCの中学生たちを招待するようになり、みみすまはフォルテの佐藤監督とも出会う機会を得ました。キヨマッププロジェクト実行委員会はフォルテ福島と岩見沢市周辺のサッカーチームとの交流試合なども実施して、実践的で楽しいサッカー交流が紡がれていきました。

今回は最初のフォルテ福島引率保護者として北海道に来られた前田さんとも久しぶりに再会することができて、原発事故の影響で大好きなサッカーができなくて苦しかった子どもたちのことなど、前田さんからお聞きしたお話もたくさん思い出しました。

福島のみなさん同士も久しぶりの再会ということで交流会は大いに盛り上がりました。

*参考資料

広報かわまた201112月号

https://www.town.kawamata.lg.jp/data/kouhoushi/pdf/201112-all.pdf

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