夏休み活動報告③ 根本塾・北海道保養合宿 in 別海 7/31~8/04

根本塾は福島県郡山市にある私塾です。
主宰する根本淑栄さんは自宅横に建てたログハウスで地域の中学生の教育を塾というスタイルで支えてきました。
2011年3月、原発事故による放射性物質拡散被害の事実を知ってからは塾生たちを誘って会津に一時避難もしました。
それからは子どもを育てる一人の母として、被災地の大人として、いかに放射能被害が酷い状況なのかを訴える活動もされています。

子どもたちの健康と未来を守るプロジェクト(通称:こどけん)
http://kodomo-kenkotomirai.blogspot.com/

みみすまは前身のむすびば時代の2011年10月から福島県通いをはじめましたが、その活動の中で根本さんとの出逢いを得ました。
塾生をなんとか被ばくから守りたいと願っていた根本さんは、継続的に受け入れてもらえる夏休みの保養先を探していました。
ほっこりプロジェクトのリーダーをされていた北海道別海町の本覚寺住職の加藤さん(当時は副住職)と根本さんが出逢ったのは、2015年6月に福島県二本松市で開催された保養や移住の相談会(主催:311受入全国協議会)でした。
加藤さんはその場で直ぐにご自分のお寺の婦人部に電話をされて内部的な了承を得てくださり、それから2ヶ月後に根本塾の別海保養が初めて実現しました。

みみすまは根本塾の別海保養のアドバイザーとして毎年協力しています。
2016年の夏休みには札幌2泊、別海3泊の特別合宿も行いました。

例年は中3受験生の夏期合宿でしたが、道東の自然の豊かさや別海の人々との温かな交流が塾生たちの間で評判となり、今年は初めて1年生から3年生まで引率含め17名が飛行機(福島空港→新千歳空港・乗換→中標津空港)でやって来ました。
3泊4日の期間中、子どもたちはよく学び、よく食べ、様々なことにチャレンジして心身共にリフレッシュできる日々を過ごしました。
また今年も地元の人達向けに被災地の現状を知っていただく根本さんのお話会が催され、受け入れ側との相互理解も深まりました。

今年の受け入れは例年の倍近い人数となり、本覚寺さん側は大変お疲れさまでした。
根本塾では9月8日に郡山市の地元で塾生達の保護者向けに別海保養合宿の報告会も予定されています。