福島県川俣町では2015年度から5ヶ年計画で町内の6つの小学校を一巡させる移動教室「北海道宿泊学習」を実施しています。
4回目となる今年は川俣南小学校5年生19名と山木屋小学校6年生5名、引率教師各校3名、計30名が参加。
原発事故被害に遭い、学校ごと避難して、同じ町内の川俣南小に7年間借り生活をしてきた山木屋小と川俣南小の2校が仲良くやって来ました。
<午前>
朝早く学校に集合した30名は出発式を終えて川俣町の専用バスで仙台空港へ。
飛行機で北海道の新千歳空港に全員笑顔でやって来ました。
新千歳空港からは貸切バスで50分程の栗山町に移動。
環境教育などの総合的なプログラムを通年運営している雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウスに到着。
入所式では両校の児童が自ら司会進行を務めました。
今年も受け入れ地域を代表して栗山町教育委員会の南條教育長さんからご挨拶をいただき、次に宿泊や野外学習などでお世話になる雨煙別スタッフのみなさんの自己紹介がありました。
最後に両校を代表して川俣南小学校の角井校長先生から「思いやり」「協力」「自主性」「感謝の気持ち」「活動を楽しむ」、この5つのめあてを大切にしながら4日間北海道で学び合いましょうとご挨拶がありました。
<午後> プログラム①「薪割り」 ②「野外炊飯」 ③「ダッチオーブン」
昼食をすませ、いよいよプログラムのスタートです。
あいにく天気がくずれてきましたが、野外体験施設の中で最初に薪割りなどを体験しました。
機械を使って里山の間伐材を切って薪を作り、乾燥させるために積み上げる作業です。
次に夕食用のカレーライスとダッチオーブン料理を自分たちで作りました。
各班ごとに分かれて、野菜や肉を切ったり、炒めたり、薪や炭を使って火をおこして煮炊きしていく作業をグループ全員で力を合わせます。
スタートから3時間後、各班ごとに素晴らしい夕食が出来上がり、食堂に持ち込んでみんなで美味しくいただきました。
<夜>
食後の後片付けも全員で行ってから入浴タイム。
さっぱりと汗を流してからは、各班ごとに1日目のふり返りミーティングを行ってから就寝準備。
早朝出発からの長い1日目が無事終わりました。