「つばさ2013夏」スタートにあたりご挨拶/『一枚の写真から』

みなさまへ

「つばさ2013夏」スタートにあたりご挨拶させていただきます。
いよいよ本日7日から20日まで二週間の学習支援付き保養プログラムが始まります。
昨年、福島県内の複数の保護者の方達から「中3受験生をなんとか保養させて欲しい」という切実な声が寄せられ、
皆で検討し、様々な方達のお力を結集いただく形で、夏休み、冬休みと本事業を実現することが出来ました。
そして今年の夏も継続的支援事業としてつばさ二期生を迎えることになりました。
今年は更に多くの団体や個人の方達に支援の輪に加わっていただき、準備が整いましたことに感謝申し上げます。
つばさらしい学舎の精神を継承しつつ、新しい試みも盛り込みながら、スタッフ一同新鮮な気持ちで子ども達を迎えたいと思います。
最後に、昨年8月17日の企画「地球環境問題を考える」ワークショップ(北海道大学地球環境科学研究院にて)で
ファシリテーター役を担って下さった渡辺保史先生が今年6月に急逝されました。謹んで哀悼の意を表します。
渡辺先生とつばさ一期生との出会いにあらためて感謝申し上げます。
むすびば共同代表
みかみめぐる
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『一枚の写真から』
昨年の夏休み、私たちは初めて学習支援付き保養プログラムを実施。
24名の中学3年生と泣いたり笑ったりしながら三週間の受験勉強合宿を行った。
参加した若者達は何ごとにも素直に反応し、実に直向きな日々を過ごした。
関わっている大人達の方が「こどもの内なる力」に気付かされる事が多かった。
つばさ一期生たちは普段別々の地域(福島県内及び札幌)で暮らしながら、
受験時期にはメールや電話でお互いを励まし合っていた。
そしてめでたく中学校を卒業した今年の春、つばさ一期生たちは自分達の発案で
卒業旅行を行い、会津若松で一晩心おきなく語り明かした。
その時、福島市から参加したS君が「なんとか僕たちの後輩にもつばさを経験させてください」と意見を述べた。
つばさ二期生を引率して札幌に向け出発する今朝、
一枚の写真をみつめながら卒業直後に晴れやかに集まった一期生達の笑顔を思い出す。
継続的な事業が実現出来たのは、この一期生達の力であることは間違いないのだ。
自分達が得たかけがえのないものを手渡したいと願う彼らの気持ちを大切にしたい。
高校生になった一期生の中から2名が実際に相談役として同行してくれることになった。
新しい物語がはじまる。
*み*

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