今日は北海道大学の見学です。
北海道大学名誉教授でむすびばの共同代表でもある小野有五さん、そして、樺太アイヌの楢木貴美子さんがキャンパスを案内してくれました。つばさの仲間たちは朝食後、宿舎から地下鉄に乗って、北大の正門前に集合しました。今日は、スコーレユウの朝日さんや塾生8人も参加し、一緒にキャンパスを歩きました。
北大は札幌の中心部に位置しながらまだまだ豊かな自然を残す場所です。正門前に大きなハルニレという木があります。小野先生から「ハルニレは東北にはない木です。北大はまだ130年の歴史しかないが、この木は樹齢200年です。ハルニレは英語でエルム。北大のことをエルムの学園と呼んでいます」と説明がありました。
北大キャンパスなどでアイヌ文化を学ぶエコツアーを実施している楢木さんは、キャンパスの中央を流れる小川に昔はサケが遡上していたことなどを話してくれました。肥沃な大地だった北大キャンパスに、かつてアイヌ民族が自由に暮らしていたこと。そこに、明治政府・大日本帝国が勝手に自分の領土にしてしまったこと。北海道の地名の99.9%はアイヌ語が語源ーーなどなど。お二人の説明を子どもたちは熱心に聞いていました。
北海道大学総合博物館も見学し、つばさの仲間たちはキャンパスの空気を思いっきり吸い込んでいました。(富)